2017年6月11日(日)9:00〜 札幌にてAHA 救急救命プロバイダー更新講習会を受講しました。
2017年6月11日(日)9:00〜 札幌にてAHA 救急救命プロバイダー更新講習会を受講しました。
アメリカ心臓協会(American Heart Association,AHA)の『AHA心肺蘇生と救急心血管治療のためのガイドライン」をの更新講習会です。
講師は、日本歯科大学付属病院 救命救急教育部会 歯科麻酔医 高橋誠治先生です。
もうかれこれ10年位お世話になっています。
2年に1回の更新ですが、毎回最新の情報が変化している事に気付きます。
率直に言うとかなり簡素化してきました。
更新時に感じることですが、細かい回数などはともかく、とにかく1次救命に専念することが大事なんですね。
1次救命処置のポイント
1、心マッサージ(胸骨圧迫)は
・スピードは、少なくとも1分間に100回!
・圧迫後は、胸(胸郭)が通常の位置に戻るように体重をかけない
・乳児(1歳以下)・小児(思春期まで)の2人法でのみ、心マッサージ(両拇指圧迫法)15回:2回人工呼吸の比率に変わる
・救命率アップには、中断時間を最小限にする
・5秒以上10秒以内で頸動脈で脈拍評価、自信がない時は呼吸評価に専心
2、CPR(心肺蘇生:心マッサージと人工呼吸の組み合わせ)は
・開始するタイミングは、反応・正常な呼吸・脈拍がないのを確認した後
・救助者が1人のみで乳児が倒れるのを目撃していない場合、先にCPRを5サイクル行った後に救急通報する
3、人工呼吸は
・頭部後屈−あご先挙上による気道確保が基本的な前処置となる
・胸(胸郭)の上がりが視認されれば、2回の人工呼吸は十分に成功で重要!
・通常呼吸と粉なる死戦期呼吸(あえぎ呼吸)は、心肺停止を疑う
4、AEDの使用について
・時間がたつと除細動の成功率が急激に低下する
・正しい手順は、電源を入れ、電極(パッド)を貼る、傷病者から離れてリズム解析、除細動の指示があったら傷病者から離れて除細動する
・ショックの適応は無いとの音声案内の後も、(パッドを貼ったまま)直ちに心マッサージからCPRを続ける
・成人には成人用パッド・AEDシステムのみ使用する(小児用の転用不可)
5、重度の気道異物(窒息)について
・反応のある成人・小児には、腹部突き上げ法(ハイムリック法)を実施する
・上記の傷病者の反応が無くなった時は救急通報の次に、CPRを開始する
(その際、気道確保時に異物が見えれば、人工呼吸の前に除去する)
・意識・反応のある乳児(1歳以下)には、5回の背部叩打の次に5回の胸部圧迫を繰り返し行う
2年前の更新時には完璧だったんだけなぁ。
残念ですが、結構忘れてしまっているところもありましたね。
このマネキンも年季が入ってきましたね。
とても充実した、講習会でした。
さっ、今週もインプラント手術が続きますね。
気合を入れて頑張りましょう!!
谷口歯科診療所
院長 谷口昭博