人生の最大の楽しみとは?
谷口歯科診療所には、「思う存分に食べたい」というご希望の患者様が多数ご来院しております。
さて、このブログをお読みの皆様の考える歯科治療(歯科診療所の存在意義も含めて)の最終的な目的は、何でしょうか?
痛い歯を治す病院?
勿論、そうですが、痛い歯を治してどうしたいのか?
それは、食べる事(咬める事)ではないでしょうか?
好きな食べ物を思う存分に食べるって、人間以外の動物ではおそらく味わえない楽しみの一つですよね?
動物は、生きるために食事をしますが、空腹を満たすだけ?(動物の気持ちは計り知れませんが・・・。)と、するのであれば、人間は明らかに違います。
食事メニューや味覚、雰囲気、会話、笑顔、団欒、生産性の向上などなど、挙げれば無限に出てきます。
「食」とは、人間において食事は重要な文化と言えます。
当診療所でもご高齢の患者さんの悩みは、やはり『食』です。
ある60代後半の男性患者さんのお話です。
定年を迎えるまでずっと仕事一筋でやってきた患者さん。
痛くて使えない入れ歯で食事を我慢しつつ、頑張ってきたという方です。
患者さん:「先生ね。やっと定年を迎えて、今まで我慢してきたけど、ここからは旅行三昧で行く第2の人生なんですよ。」
私:「それは、良いですね!羨ましいですぅ」
患者さん:「だって、私は、今まで本当に頑張って来たから、ここからは、これくらい良いでしょう!?先生は、まだ若いからこの感覚は理解出来ないよ!」
私:「今回のご希望って、どのような感じでしょうか?」
患者さん:「先生ね、この年らいなになると旅行三昧って言っても、ただ景色を眺めても10分も見れば飽きるのよ。やっぱり、ご当地の美味しい食べ物を思う通りに好きなだけ食べられないと意味がないのよ。だから、先生の思う通りにガッチリと治療して、快適に食事できるようにして下さい。その為にいろいろ探して、谷口歯科診療所にやっと辿り着いたのだから。」
大変に有難いお言葉です。感謝致します。
さて、いかがでしょうか?
例えば「旅行」って、その年齢によって何が楽しみなのか?
景色を堪能?
アトラクションを堪能?
それぞれの世代で焦点が違いませんでしょうか?
旅行中の「食事」は、いかがですか?
人によっては、たとえ旅行中の食事であってもコンビニで十分な世代、旅行の時くらいは、ちょっと贅沢したい世代などなど様々です。
勿論、正解などは、ありません。
しかしながら、年齢によって歯(お口)の状況と食欲(好み)って比例しますか?それとも反比例でしょうか?
「質より量」、「量より質」が年齢によって変わるのではないでしょうか?
同じ人物であっても、これ、あり得ますよね?!
逆に無かったら、いかがでしょうか?
私は、歯科医師27年目という立場でもありますので、食生活の推移などを自分なりに分析はしております。
やはり、油っぽい食事を受け付けなくなった理、年齢により好みの変化は、どんなに強がりを言っても自分を誤魔化す事は出来ません。
さて、ここでもう一度お聞き致します。
歯科治療(歯科診療所の存在意義も含めて)の最終的な目的は何でしょうか?
私が歯科医師として考える歯科治療の目的(目標)とは、非常にシンプルです。
「快適な食事を通して、人生を楽しむ事です。」
それを実現するには、咬める環境を手に入れる必要があります。
咬む道具としてのインプラント、入れ歯、ブリッジの話ではありません。
その話は、咬む手段の話になってしまいます。
今回から始まりました「噛み合わせ」ブログですが、インプラント治療に継ぐ大変に多くのご相談を頂きますお悩みです。
次回より以下のコンテンツについて書かせて頂きます。お楽しみに!
・83歳女性「私、ビーフステーキが食べたいの!」
・食べる為の道具に執着している問題とは?
・咬み合わせが悪くなる理由とは?1・2
・その咬み合わせ治療の相談は、主治医は歯の位置と顎の位置の関係に触れていますか?
・咬合器ってなんで必要?
・フェイスボウトランスファーって何?
・GOAとは?
・ニューロマスキュラーポジション(筋肉位)って、何?
・矯正治療後の咬み合わせの相談って、なかなか・・・。
・審美歯科治療後の咬み合わせの相談って、とほほほっ(涙)
・咬筋ボツリヌス治療の有効性とは?
・咬み合わせと口臭の意外な関係性とは?
・ダイエットと咬み合わせに意外な関係とは?
JSOI日本口腔インプラント学会専門医
IPOI近未来オステオインプラント学会専門医、認定医
ICOI国際インプラント学会フェロー
日本顎咬合学会(咬み合わせ)指導医、認定医、北海道支部 支部長、
北海道歯科医師会 学術委員
北海道大学歯学院 大学院生4年生
科学的根拠と各種専門医ライセンスを取得し、維持している立場からインプラント治療計画を立案させて頂いております。
谷口歯科診療所 院長 谷口昭博