咬み合わせ治療に「咬合器」って、必要なのですか?

私達、歯科医療従事者が咬み合わせ治療を行う上で現在(現状の)の咬み合わせを診査診断する際に必要となってくるのは咬合器です。
札幌市 中央区 谷口歯科診療所 咬み合わせ治療「咬合器」

患者さんの上下のアゴの型取りを行い石膏の模型に置き換えます。
それでは、その上下の模型を使って、咬み合わせを診査診断をする際にこのブログをお読みになっている貴方は、どこまでの精度での診査診断をお求めになるのでしょうか?

  • X線写真のみで診査診断する。
  • 上下の模型を歯科医師の手に持って、 X線写真と合わせて診査診断する。
  • 上下の模型を何となく咬合器に付けて、X線と合わせて診査診断する。
  • 上アゴの模型を患者さんの頭蓋骨に対する上アゴの位置をフェイボウトランスファー装置を使用して咬合器に付ける。上アゴに対する下アゴの位置はいつもの咬み合わせで下アゴを咬合器に付ける。
    加えて、X線と合わせて診査診断する。
  • 上アゴの模型を患者さんの頭蓋骨に対する上アゴの位置をフェイボウトランスファー装置を使って咬合器に付ける。上アゴに対する下アゴの位置はゴシックアーチなどの下アゴが本来行きたい場所で咬合器に付ける。加えて、X線と合わせて診査診断する。
  • 上アゴの模型を患者さんの頭蓋骨に対する上アゴの位置をフェイボウトランスファー装置を使って咬合器に付ける。上アゴに対する下アゴの位置はゴシックアーチなどの下アゴが本来行きたい場所で咬合器に付ける。アゴの筋肉の状態をモニタリングして、筋肉が一番リラックスしているところ探しておき、加えてX線と合わせて診査診断する。

ザックリ挙げるだけでも谷口歯科診療所での咬み合わせの診査診断にはこれだけのバリエーションが御座います。

勿論、コストも掛かります。

保険治療の範囲では、この診査診断という項目が設定されておりません。
悪いところを治療する、これ以上悪くならないように治療する、除痛するなどの項目は有りますが、現状を調べる診査診断としては、X線写真撮影、視診、上下の模型を手に持って診査診断辺りが限界と言えます。

医科においても健康なのか?不健康なのか?を調べる項目の設定が保険診療にはありませんので、人間ドックは保険適応ではなく、自費の扱いとなっております。

それでは、歯科で言うと「咬めない」でしょうか。

ここで、注目しておきたいのは色々な歯科診療所に通ったけれども保険治療(自費治療も?)の範囲で症状が治まらない、咬めない、痛いなどの主訴が多い事です。
勿論、保険治療で調べる事は出来ませんが、厳しい言い方になってしまいますが「現状が全ての結果である」と言えるのではないでしょうか?
痛い原因、咬めない原因、症状が治まらない原因をどの程度調べて治療を開始しているのかは?そのご担当された歯科医師の判断ですので、私(谷口歯科診療所)からは何かコメントを言う事はありません。

何事もそうですが・・・。

医療の現場だけに限った事ではありませんが、起きた出来事の原因を特定するには調査(診査診断)が必要です。
食事(食べる)って、生命を維持して生きていく上で最も大切ですし、そして一番の楽しみでもあります。
美味しい食事をすると満腹感だけではなく、精神的にも満たされます。
それは、上質な健康を手に入れる事で人生を豊かにすることが出来るのです。

歯が無くて・・・、咬み合わせが悪くて・・・、アゴの関節が痛くて・・・、咀嚼筋が痛くて・・・etc 、食べられない。

小学生位の頃にそんなお悩みがありましたでしょうか?

ここでは、生活の背景については割愛させて頂いますが・・。
学生さんは別として、社会に出た成人の方が対象となりますが、自分の価値観が重要になります。
食事に関しては、若い頃は、「質よりも量」、ある程度の年齢になると「量よりも質」となるのではないでしょうか?
生活の基準も年齢と共に変化していくのが自然ですよね?
それでは、お聞き致します。

歯科治療に求める治療の質は、「若い頃」と「現在」は、いかがでしょうか?

日本顎咬合学会(咬み合わせ)指導医、認定医、北海道支部支部長
国際顎頭蓋機能学会(ICCMO) 国際認定医
国際顎頭蓋機能学会・日本部会(ICCMO JAPAN)/ 認定医
JSOI日本口腔インプラント学会専門医
IPOI近未来オステオインプラント学会専門医、認定医
ICOI国際インプラント学会フェロー
北海道歯科医師会 学術委員
北海道大学歯学院 大学院生4年生
科学的根拠と各種専門医ライセンスを取得し、維持している立場からかみ合わせを診査診断させて頂いております。

谷口歯科診療所 院長 谷口昭博