谷口歯科診療所の顎関節症治療3つのポイント | Point
ICCMO国際顎頭蓋機能学会日本部会認定医、国際認定医ライセンスを取得
K7下顎運動解析総合コンピュータシステムで導入
K7とSHILLA SYSTEM(シーラシステム)を組み合わせた治療
顎関節症の3大症状 | Cause
顎を開け閉めする際に音がする(クリック音)
顎関節の痛み
口が開かなくなる(開口障害)
顎を開け閉めする際に音がする

顎を開けた時、閉じた時に「ボキッ」という音がします。
既に顎関節の中にある軟骨の位置がズレていて、その状態で口を開けると、顎の関節の骨が軟骨に乗り上げて音がするのです。
そして、口を閉じたときに、顎の関節の骨が軟骨から滑り落ちて「ポキッ」と音がするのです。
実は、この口を開けた状態の時には一旦、軟骨の位置と顎の骨の位置は正常化しているのです。しかし、閉じたときにまた、顎の骨が軟骨から滑り落ちてしまうことで、ずれた状態に戻ってしまうのです。
ズレは次第に大きくなって、顎の骨が軟骨の上に乗り上げることが出来なくなってきてしまい、顎の骨が軟骨にひっかかって、口が開かなくなってきてしまうのです。
この「クリック音」は痛みもありませんのであまり気になりませんが、これを放置すると、後々大きな問題へと発展してしまう可能性があるのです。
・捻発音
クリック音がしている時は軽いのですが、この状態が続くと、次第に軟骨の位置のズレが大きくなってしまいます。
そして更に進行し、「ジャリジャリ」という音が鳴る、捻髪音(ねんばつおん)がするようになると、かなり症状が悪化し、軟骨がすり減った状態で骨と骨がこすれることで鳴る音なのです。
顎関節の痛み

普通に話をしたり、顎を動かしたりしなければ痛みが出ることはほとんどありません。しかし、
✓ 大きく口を開けた時(あくびをした時など)
✓ 食べ物を食べたりする時(大きく口を開けなくても、普通に食べる時でも)
✓ 気になって、顎を抑えた時
などには顎関節の痛みを感じます。
やはり、一番、困るのは食べ物を食べるときのようです。リンゴのようなかぶりつくような食べ物ではなく、普通に食事をするだけでも、痛みが出てしまうので食事をするのも憂鬱になってしまうようです。
口が開かなくなる(開口障害)

だいたいの場合、口の中に指が2本入らない。
それ以上、大きな口を開けようとすると、痛くて開けられないことが多いようです。
話すことはできますが、柔らかいもの、食べ物を小さくして食べないと食べられないなど、かなり生活に支障をきたすようになってしまいます。
どうして、このような症状が出るかというと、口を開けるときには関節の骨が前の方に滑って、開きます。しかし、咬み合せがズレることで起こる軟骨のズレは、関節の骨の動きを邪魔して、顎を開きにくくしてしまうのです。
このような状態を2~3ヵ月以上、放置してから治療を受けても、治らないことが多くなります。
そのようにならないためにも、顎関節症の中でも、一番重い症状の開口障害が出た場合には、少なくとも1週間以内にご来院ください。
顎関節症のサイン | Sign of TMJ
以下のようなサインはでていませんか?
顎関節症になると、以下のようなサインが出てくることが多いです。
もし、あなたが何か気になっているようであれば、以下のサインがないか、ご自分で確認して見られることをオススメします。
耳のつまり

トンネルの中に入った時や飛行機に乗った時のような現象が、慢性的になって治らない状態です。
これはお口と中耳をつなぐ耳管というチューブの入り口を開け閉めしている筋肉が緊張して開かなくなってしまった状態と考えられています。
顎の位置がずれると三叉神経の働きが悪くなり、耳管の開閉がうまくいかなくなるのです。
めまい

めまいについては、非常に診断が難しくさまざまなタイプがありますので、一概に咬みあわせが原因とは言えません。
しかし、頸椎や脊椎のバランスの崩れにより自律神経の働きに影響をあたえ、若い人においては立ちくらみや立位での不安定感を引き起こすことがあります。
頭痛

顎の位置がずれると、顎の筋肉に負担がかかります。
特に顎を後ろの方へ引っ張る側頭筋に緊張が起ってきます。
これは、一般的な筋緊張性頭痛の原因のひとつと考えられています。
額関節痛

顎の位置がずれると下あごについている顎関節の骨の突起(関節頭)の部分も一緒にずれます。
そうすると、この突起部分が顎関節の弱い部分(バイラミナゾーン)を圧迫して痛みが出てしまいます。
顎関節の雑音

3つのパターンがあります。
1つ目はクリックといわれるもので、あけるときに1回、閉じるときに1回コリッという音を感じ、顎関節の中の軟骨の位置のズレによっておこります。
2つ目は、捻髪音といって髪の毛をねじった時のようなジャリジャリとした感じの音がすることがあり、顎関節のダメージがより進行した場合に多くなります。
3つ目は、ポッピングといって、指の関節を鳴らすときのようなパキッというような音を感じますが、原因は良くわかっていませんので、あまり気にすることはありません。
開口障害

顎の位置が後ろの方へずれることにより、関節の中の軟骨(円板)が前方へ飛び出します。
そうすると、お口をあけるときに関節の骨がずれた軟骨にぶつかりこれを乗り越えられない場合にお口が開かなくなります。
4本の指を縦にして入らない場合は開口障害が起こっていると言えます。
耳鳴り

顎の位置のズレを治すことにより、耳鳴りが改善したケースがありますが、医学的には咬みあわせとの因果関係がよくわかっていません。
のどの異物感(嚥下困難)

顎の位置が後ろの方へずれている場合に、のどの異物感を訴えられる方が結構おられます。
漢方では咽頭痙攣と呼んで特効薬がりますが、顎の位置を正しくして、噛み合わせを治すことでほとんど良くなります。
動揺歯

顎の位置がずれていると、歯並びにたいして大変無理な噛み合わせの力がかかります。
そのため歯周病になりやすく、歯が扇状に開いて来たり奥歯が倒れてきたりすることになります。
かみ締め、歯ぎしり

顎の位置がずれると、顎の筋肉にストレスがかかり緊張が起ります。
緊張した顎の筋肉はさらにかみ締め癖を引き起こしたり、寝ているときに歯ぎしりを引き起こしたりします。
顔の痛み

顎の位置がずれると顎の筋肉に負担がかかり筋肉の中に乳酸や痛みのもとになる物質がたまり、慢性的な顔の痛み(非定型顔面痛)が出てしまう場合があります。
肩こりとくびの痛み

顎の位置がずれると頭のバランスがくずれますので、それを補うためにくびや肩の筋肉が緊張してしまいます。
ひどい肩こりは、放置していると腕や背中まで広がるひどい痛みを出す頸椎症の原因となってしまうことがあるので要注意です。
姿勢の問題

顎の位置がずれると、頭のバランスを調整するために頸椎の位置がずれ、それを補うためにくびや肩の筋肉が緊張してしまいます。その結果として、腰痛や膝の痛みなど全身の筋肉や骨格に悪い影響を与えてしまいます。
三叉神経痛

顎の位置のズレを直すことで咬みあわせを正しくしたら三叉神経痛がよくなることがあります。
これは、顎の位置のズレにより周囲の筋肉の緊張や変化が三叉神経を圧迫していることが考えられます。
顔面神経麻痺(ベル麻痺)

三叉神経痛と同じで、顔面神経を周囲の緊張した筋肉や組織が圧迫することで起る場合があります。
顎関節症の手順 | Procedure
治療により、あなたのずれた噛み合わせを筋肉位へと修正していくのが当医院での治療ということになります。
初診 問診

注意深い問診により、それがどのような咬みあわせの問題から起こっているのかがおおよそわかります。
初診時の問診内容 ・あなたの症状がいつごろから始まったか ・どのようなときに、どの程度でてくるか ・それはどのくらい続くのか・・・ など 問診後、あなたの歯型を取らせていただき、次回の検査までに石膏模型を製作しておきます。
K7を使用しての一連の検査

当院では主観ではなく、咬み合せを客観的に計測しています。
そのためにK7という機械を導入しています。
最新のコンピュータテクノロジーにより、筋肉の働き、顎の動き、正しい顎の位置を正確に測定することができるようになりました。
1. 筋肉の緊張状態の検査(筋電図)

2. 噛み締めた時の筋肉の働き(筋電図)

3. 開閉時のスムーズさ(顎運動)

4. 顎のズレの検査
検査後、必要があればマウスピース用のかみ合わせを取らせていただくことになります。

3-A. マウスピース治療

2回目で行ったK7での検査でマウスピース治療が適切であると判断した場合、制作しておいたマウスピースを3回目の来院時に調整しお口にセットします。
独自に開発された新しいマウスピース
当医院で使っているマウスピースは透明のアクリルでできていて、下顎の歯に装着します。
このマウスピースの表面には、K-7で診断した正しい顎の位置で噛み合わせができるように、上の歯に合わせて、正しい歯の噛み合わせが彫刻されています。
つまり、このマウスピースを入れて咬むと自然に正しいあごの位置で噛み合わせができるという画期的なものです。
マウスピースお渡しの後の流れ
いつでも簡単に取り外すことができますが、最初の2週間は、食事のとき以外は就寝時を含めてなるべく長い時間(17時間以上が好ましい)使用していただきます。
1か月後に再度K-7の検査を行いますが、その時点で正しいあごの位置に変化が出てきている場合があります。
その場合には、マウスピースの噛み合わせの部分をレジンという材料を用いて修正する場合があります。これをリサーフェイスといいます。通常1〜3回程度必要になることが多いです。
3-B. 矯正、セラミック修復治療
患者様によってはマウスピースをつけても、外すとまた症状が出てしまう場合があります。
そのような場合は、 矯正治療、セラミック修復治療の治療計画と費用見積もりを提示して、コンサルティングを行います。
方法1:矯正治療
矯正の治療をお勧めするのは、ご自分の歯に虫歯やかぶせものがなく、ほとんど自然の歯がそろっている方の場合です。
矯正の装置を1〜2年つけていただくことになりますが、もともとの歯並びのせいで噛み合わせが悪いのですから、矯正の治療はもっとも理にかなっているともいえます。

方法2:セラミック修復治療
これは、すでに不良な被せものが多く入っている方には、歯自体の治療にもなりますので、一石二鳥といえます。
通常は下の奥歯の左右8本に被せものを入れることで、顎の位置を改善することができます。
また、治療期間が1〜3か月程度で比較的短期間で終了することが可能となります。

顎関節症の治療費用 | Treatment cost
当院では、なるべく患者様に分りやすいように料金をご提示しております。
正式な見積もりは本サイト上から見積り依頼をしていただくか、インプラントカウンセリングでご提示させていただきます。
インプラント治療の組み合わせ例
マウスピース
リサーフェイス…33,000円(税込)×回数
セラミック修復治療費用
セラミック冠(8本分)…165,000円(税込)×8
お支払について
1. 医療費控除のご案内
詳しくは「国税庁タックスアンサー」へ
治療費のお支払について
現金でのお支払い・振込みはもちろん、患者さまのご都合に合わせてローン及び各種クレジットカードがご利用できます。
支払方法には、現金一括払い、オリコのローン、カード(JCB、VISA、MASTER、ORICO、DC、アメックス、ダイナースなど)によるリボ払い、分割払い、ボーナス払いがあります。
以上治療が完了するまでにいずれかの方法で治療費の精算をしていただきます。